初めて描いた配布絵がいきなり放浪伶人ズ。ナイス度胸だ私。



何と言うかすみません。JRのポスター調です。駅の構内に貼ってあるようなアレです。
賢明なかたは薄々お分かり…にはならないですよね(ならねえよ)、左がマグロールで右がダイロンです。
『シルマリル』の最後で、マグロールは絶望と後悔に苛まれ、マエズロスとすら決別して、死ぬことも
西へ行くことも拒否して廃人のように中つ国の海岸を彷徨った、とあります。
でも、それではあんまりその後の彼に救いがなさすぎる、とは私でなくても思う筈です。

そこで、彼のその後について、私は最近ではこう思うことにしています。
「マグロールは当初絶望しきって放浪を始めたけれども、行く先々で出会う風景や文化、人々との
係わりの中で徐々に生きる力を取り戻し、贖罪だけではない、もっと別の自由な生きがいを見つけて
ようやくフェアノールの精神的な枷から自力で解放される」
…彼や家族のしたことを考えれば、これも虫の良い話でしょうか?
そんなことはないと思います。

と、ここまでちょっと格好良さげに語ってみたんですが、そこでこの意味不明な絵です。
まず、いくら気の長さには定評のある種族で、更に後悔で頭が一杯だと言っても
何百年・何千年も波打ち際ばっかり歩いていたら、いくらなんでも飽きるってもんです。
また、色々嫌になって失踪してしまったエルフは彼だけではありません。
失踪した年代や民族は違いますが、失恋にショックを受けて姿を消したダイロンもその一人です。
となれば旅先で彼らがばったり出くわすことも、たまにはあるかも知れません。
そうした場合、彼らも(大した誼はありませんが)昔の誼、ということで
何となーくしばらく行動を共にしたりするかも知れません。
(更には、この妄想のオプションとして「二人が東の果てで青のイスタリ二名とばったり出会う」とか
「これまた彷徨って生きてきたエルレード・エルリーンと出会う」とかいう話も考えられます。
それこそギャグにでもしない限り話の収拾が付かない気がしますがね!)

つっこみポイントは右下の『AR 東アルダ』。



Paintgraphic
2005.8.9

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