差し上げたままのサイズから大分縮小しました。



1500hitを踏まれた『御茶屋御殿』のくるまやさんへの差し上げ物で、
リクエスト内容は「カボチャランタンを造るグロールフィンデルとエレストール」でした。
リクエストどうも有難うございました!!
この絵の二人はこんな会話をしているイメージで描いてみました。



体力が取り柄だからと、毎年秋の収穫祭の飾り造りにかり出されている
裂け谷の武官長ことグロールフィンデル。
今年も彼は本来の業務の合間を縫ってはせっせとカボチャランタン造りに取り組んでいる。
と、そこへパタパタと珍しく足音を立てて顧問長・エレストールが走ってくる。
その片手には年季の入った一冊の本。
「グロールフィンデル!これを、これをみてください!!」
いつも冷静沈着なこの同僚がここまで興奮しているのは珍しいことで、何となく愛嬌さえ感じる。
「ん?古そうな本だな…書庫で見つけたのか?」
「ええ、それで見て頂きたいのはこのページなのです!」
「へぇ?どれどれ…」
普段と違って物凄く楽しそうに自分に話しかけてくれる同僚の様子に、
グロールフィンデルもその本のとあるページとやらに興味を惹かれた。
そこに書かれていたのは。

「これです!その昔、かの西の地で収穫祭の折にフェアノールが父王に献上したといわれる
伝説の超ハイテクカボチャランタン!!グロールフィンデル、貴方実物を見たことは?」
「ああ…確かにあるよ。懐かしいな、あれは本当に凄かった。
なにしろそこにも書いてあるように、内側から七色に光りながら空を飛べるという高性能…」
遠い遠い昔を思い出しながらグロールフィンデルがそう言うと、
彼はとんでもないことを言い出した。
「そうですか、実物を見たのなら話は早い!グロールフィンデル、
今年の収穫祭の飾りにはこれを造って下さい!!今年の目玉にしましょう!」
「はぁ!!?」
彼、エレストールの顔は未知の物への好奇心でキラキラと輝いている。
そりゃもう眩いばかりに。
「ねえグロールフィンデル、お願いします!!」

博学な彼からこんなに一生懸命に何かを頼まれたことは、自慢ではないが今まで一度もない。
かといって、全エルフを代表する名匠の技術力はハンパではない。
さぁどうするグロールフィンデル!彼の明日はどっちだ!?




Paintgraphic
2005.10.23

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