「どうだ。そなたもそろそろ西の地の同胞が恋しい頃ではないか…?」
「――…ええ、恋しいです。とても」
「しかし、それでも尚この東の果てに流離うことを選ぶか。全く、そなたは頑固者よ!」
「ええ、全く」
中つ国の東の果ての何処かにて。時代は第2紀でも3紀でも、いっそ5紀くらいでも。
いつの時代であろうと、どんな地の果てであろうと、そこが波打ち際ならば
水神ウルモ様はきっとマグロールを見守っていてくれる筈だ、と。
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2006.5.28
『囁きのゆくえ〜Whereabouts of whisper〜』(主催:水原様・神無様)へ投稿